開業時にやるべきこと②(インフラを整える)

インフラを整える
もはやPC無しで仕事をする人はいないと思います。OA等の環境がすべて整ってるよという方は飛ばしてください。
まず、揃えたい機器についてですが、これはそれぞれの好みがあると思うので、以下のリストを参考に取捨選択してください。
■PC、モニター、キーボード、マウス、イヤホン、Webカメラ
これらはもう単純に好みです。自分が使いやすいなと思ったものを導入してください。

くろーずは前職時代、在宅中心で働いていたので、そのときから使っていた私物を一部そのまま事業用に流用しています。少し細かく補足を加えると
PC
独立にあたってDELLのデスクトップ型を新規で購入しました。
![]() | 価格:91800円 |


もちろん、仕事のしやすさに応じてノートPCでもOKです。
![]() | 価格:94800円 |

PCは何でもいいんですが、鑑定士の場合、
OSはWindows
にしておきましょう。
※地価公示評価委員としての推奨環境は、OSはWindows、ブラウザはEdgeだからです
モニター
デュアルモニターにしております。個人的に鑑定士は必須かと。
くろーずの場合、片方はDELLの27インチ。もう片方は21.5インチ。
![]() | DELL デル PCモニター Sシリーズ プラチナシルバー [27型 /フルHD(1920×1080) /ワイド] S2721HN-R 価格:24800円 |

![]() | DELL|デル PCモニター Eシリーズ ブラック E2222HS-R [21.5型 /フルHD(1920×1080) /ワイド] 価格:19800円 |

このぐらいの大きさがあれば、ワード、エクセル、PDF等いくつかのアプリを同時に開いての作業もスイスイできます(^^♪
キーボード、マウス
ワイヤレスタイプを購入しました。
うちは奥さん(フルリモートの会社員)と同じ部屋でお仕事をしてるんですよ。
コードが多いと奥さんに怒られてしまうので、極力ワイヤレスを心掛けてます…(*´ω`*)
![]() | マウス バッファロー 無線 ワイヤレス BSMBW510MBK NEOFITマウス 無線/BlueLED光学式/静音/5ボタン Mサイズ ブラック 価格:2288円 |

![]() | 価格:27025円 |

イヤホン
iPhone用の有線イヤホンとPC用の有線イヤホン。
舌の根の乾かぬ内に何言ってんだ?
って感じですよね(;^_^A
実は、奥さんがAir Podsを使用してるんですよ。
そして、このAir Pods、なぜかたまにくろーずのiPhoneに勝手に接続してきやがるんです。
すごーく煩わしいので、くろーず用のイヤホンは有線にしております。
あ、もちろん、Air Podsとかの方が使い勝手はいいと思いますよ。
![]() | 価格:39800円 |

Webカメラ
元々お持ちのPCに備え付けられているぜ。スマホやタブレット端末で代用可能だよ。
という方不要かと思います。
士業や役所関係ってまだまだ対面での仕事に強い拘りがあるイメージですが、
今の時代裁判も一部Webミーティングで行われる時代です。
今後は対面とリモートの両方で対応できるのが、もっともっと当たり前になると思うので、好き嫌いは一旦置いておいて、準備だけは必ずしておきましょう。
![]() | WEBカメラ 狭角 高画質 500万画素 マイク内蔵 WEB会議 高画質 Zoom Microsoft Teams Skype 価格:5880円 |

■タブレット端末
くろーずは前職時代iPadを使用していました。バージョンは不明ですが、さすがアップル社、すごく使い心地が良かったです。
独立しても使おうかなと思っていたのですが、費用を極力抑えたいと思い、ASUSのChromebookを購入。
![]() | ASUS(エイスース) 10.5型 タブレットパソコン Chromebook Detachable CM3(4GB/ 128GB)Wi-Fi CM3000DVA-HT0019 価格:39800円 |

好みですが、これは辞めておいた方がいいです。あくまで個人の感想ですが、iPadと比べて、
- 起動が遅い
- PDFを一つ開くのにけっこう時間がかかる
- タッチペンが備え付けなのですが、反応が悪いのでPDF等への書き込みがすごくしづらい
はっきり言って、実査に向かないです。(´Д`)
実査に行くと、各種図面、地図、謄本、役所調査用チェックリスト等、たくさんの資料を持ち運びます。
パッパ、パッパと資料を切り替えて、役所の方や依頼者さんからのヒアリング内容をすぐにメモできないと仕事にならないです。
ということで、やっぱりタブレット端末は
iPadが一番無難です。
別に最新版である必要はないのですが、2020年以降のモデルであればPDFの書き込みがしづらいとかは基本的にはないと思います。
仕事で長く使うということを考えると、ここはお金をかけても全然いいと思います。
![]() | 価格:64580円 |

ちなみに、くろーずは実査で使用するので、以下のアイテムも同時に購入しております。
![]() | 価格:3780円 |

![]() | 価格:1880円~ |

※対応機種かどうか、購入前に必ず確認してください!
■複合機
実はくろーず、まだ複合機を買ってないんですよね。。。
役所関係はまだまだ紙文化なので、書類のやり取り(特に登録関係)は紙で郵送っていうパターンがかなり多いです。(一部デジタル化されている自治体もあります)
極力紙を打ち出さないで仕事をしているので、なんとか持ちこたえてますが、申請書類をプリントアウトする度にコンビニに行って打ち出して、毎回経費計上しております。
でも、複合機を買う(またはリース)となるとお金がかかるし、家庭用プリンターとかだと出力が恐ろしく遅いし、何よりも場所を取るので奥さんに怒られる!!!
こんな感じで、複合機を導入するメリットとデメリットを考えてずっともじもじしてます。。。
ということで、複合機のメリット、デメリットをまとめておきます。
メリット | ◎自宅で紙を出力できる(役所への申請書関係は紙申請が多い) ◎自宅で紙の成果品を出力できる(鑑定評価書は大手以外はほぼ紙) △紙のスキャンも可能(後述のGoogle Driveで代用可能ではある) |
デメリット | ▲導入費用がかかる ※購入、リース等プランによって金額はまちまち。 ※中古の事務所用複合機であれば10万前後である。 ※家庭用でプリンター機能のみなら1万円前後で購入可能。 ▲場所をとる |
別に複合機がなくても、
申請書類→コンビニでなんとか対応可能
評価書→必要なときだけキンコーズ等で対応可能
スキャン→Google Driveで対応可能
FAX→ウェブ版のFaxで対応可能(くろーずはjFaxを使用中。月額1,000円程度)
という感じなので、くろーずはお仕事が増えるまではギリギリまで複合機を買わずに頑張ろうと思います。
まぁ、買うならレーザープリンタでないと遅くてしんどくなりますよね(;^_^A
![]() | 【楽天1位受賞!!】ブラザー brother JUSTIO(ジャスティオ) MFC-L9570CDW カラーレーザー複合機 A4対応 MFCL9570CDW 価格:94403円 |

■Google Drive(データ保管用)
ペーパーレスで仕事するなら導入は必須です。
最近のWindows付のPCを購入すると、OSをインストールしたら自動的にOne Driveがついてくると思います。
その他にもクラウドストレージはたくさんありますが、とりあえず、Google DriveかOne Driveのどちらかを使用していればセキュリティ等を考えても心配ないと思います。
機能的にも大差ないです。
ただ、無料で使える容量がGoogle Drive(15GB)に対してOne Drive(5GB)です。流石に5GBはすぐに容量オーバーするので、くろーずはGoogle Driveを利用しております。
ちなみに、Google Driveで15GBを超える場合、個人用のベーシックプランに入れば250円/月で100GBを使用可能です(One Driveも似たような価格設定です)。
せっかくなのでここではGoogle Driveの活用方法をまとめておこうと思います。
(マジでけっこう使えます)
1.導入手順
まずはGoogleアカウントを作ってください。仕事用に新しく作ってもOKだと思います。
(説明は省略します)
Googleにログインして、右上の点が9個集合したアイコンをクリック。
次に下の画像のDriveをクリックすれば、自分専用のクラウドストレージが使用可能です。

ウェブブラウザ上で利用してももちろんいいんですが、オススメはPC版ドライブをダウンロードして利用するのが一番使い勝手がいいです。
以下にアクセスして手順に沿ってダウンロードしてください。
ダウンロード – Google ドライブ
上手くダウンロードできれば下の画像のように通常のエクスプローラーと同じ画面で操作できます。

以後、基本的にはこのドライブ内にデータを蓄積していくのでデスクトップ上にPC版ドライブのショートカットを作っておくといつも簡単に開けます。
これでPC版の導入は終わり。
2.スマホで写真を撮ってそのままPDFとして保存する
この機能はマジでめっちゃ便利です。
お客さんからもらった紙の資料をPCに取り込む、領収書を写真に撮ってPCに取り込む…etc.
ペーパーレスで仕事をしようとすると、紙→データへの変換作業ってけっこう発生するし、丁寧に資料を整理しようとするとそれなりに時間がかかりますよね。
くろーずはこの機能を知る前は
1.スマホで紙を撮影
2.写真データをGoogle Driveにアップロード
3.PCでGoogle Driveを開いて、写真データをPDF編集ソフトで開いてPDFに変換
4.複数ファイルを1つのデータとしてまとめたい場合はPDF編集ソフトでさらに統合
ずっとこんな手間をかけてました。
(データの整理整頓が好きなので本当に無駄な時間を費やしてました)
でも、この機能を駆使すれば
1.スマホでGoogle Driveを開いて、そこで撮影機能を使う
これだけです。
いや、マジで時短です。Google先生、本当にありがとう!
やり方はマジで超簡単(^^♪
まずは、スマホでGoogle Driveを開きます。
ここでデータを保存したいフォルダを選択します。
(今回は「無題のフォルダ」)

「無題のフォルダ」を開いたら、画面右下の四角い撮影マークをタップ。
(これでカメラが起動します)

画面内に映った紙をスマホが自動で認識してくれるので、青い枠に合わせてちょっと待つと自動でシャッターが切られます。

↑の写真の右下の「保存ボタン」を押すと、保存するかどうかの確認画面に行きます。↓

ここですごく助かるのが、保存されるは青枠内だけということ。
実際にPCのPDF編集ソフトで開いたファイルがこちら↓
青枠に映り込んだ紙部分だけがキレイに保存されているのがわかるかと思います。

さらに助かるのが、「保存ボタン」を押すまでは写真を連続で撮ってくれて、それらを1つのPDFファイルとしてまとめてくれるんです!
いやー、くろーずは無駄な作業ばかりしていたのでこの機能に気付いたときは本当にたまがりましたよ。(初歩的な話ですみません。鑑定士はITに超疎い人が多いもので(;^_^A。。。)
とりあえず、お客さんから賃貸借契約書や竣工図、建築計画概要書等、複数ページある資料をもらったらまずはこの機能で撮影、PCに取り込んでからPDF編集ソフトで不要なページや上手く撮れなかったページを削除していけばデータ上でキレイに整理整頓できます。
また、個人事業主になったら自分で領収書の整理や経費処理もしないといけないので、この機能は本当に使えますよ。
ちなみに、こちらの記事で書いてますが、、、
会計システムを導入して、スマホアプリから領収書を撮影したら自動的にシステムに取り込まれてデータ保存ができます。
なので、Google Drive上に領収書のデータを保存する必要はないと言えばないです。
ただ、領収書って紙の写真データだけではないんですよね。
Amazonで買い物をしたり、システムを導入したときの領収書はPDFデータで来るので、それはPCからアップデートして経費計上しないといけないんです。
すごく無駄な手間ではあるんですが、くろーずは領収書の保管を
- 紙で保管(月毎にファイリング)
- Google Driveで保管(月毎にフォルダ分け)
- 会計システム上に登録
この三段階で保管しております。
万が一、税務調査が来てもすぐに取り出せるように。。。
まぁ、開業してすぐの人のところにわざわざ税務調査なんて来ないらしいですけどね。くろーずは心配性なもので(;^_^A
3.共有する
次は共有です。
近年、リモートワークの浸透や社内のペーパーレス化、デジタル化の影響で、データ上でやり取りするケースって増えてますよね?
社内の人とやり取りするにしても、データだけで共有して、データ状でチェックや修正をしてもらって、データで返却してもらう。そして、その一連の流れを共有サーバ上ですべて完結させるというものです。
自分一人で仕事を行って、他人にデータ等を送信することがない場合は使うことはないかと思いますが、こんな方にはデータの共有が簡単にできるので非常にオススメです。
- 今後、(家族を含め)人を雇おうと考えている
- 取引先の人にデータを共有することがある
やり方は以下の通り。
PC版のGoogle Driveを開く
→共有したいファイルで右クリック
→「その他のオプションを確認」
→「Googleドライブで共有」
を押すと以下のようになります。

ちなみに、
- 閲覧者:ファイルの閲覧のみ可能
- 閲覧者:リンクを知っている全員がコメント可能
- 編集可:コメント、共有相手の追加・権限の変更、ドキュメントの場合は編集が可能
必要に応じて使い分けてみてください。
ウェブ版を開く。
フォルダの右側にある点3つをクリック。
「共有」にカーソルを合わせて「共有」をクリック。

次に、共有したい相手のユーザーの名前かメールアドレスを入力
(複数のユーザーと共有する場合は、コンマでメールアドレスを区切って入力)

くろーずはMicrosoft officeを使用しているので使ってないですが、
- Google Docs(WordのGoogle版)
- Google Sheets(ExcelのGoogle版)
- Google Slides(PowerPointのGoogle版)
を最初からずっと使っていくという方々だと、共有や同時編集が簡単にできるので、複数人で作業する場合の業務効率がグッと上がると思いますよ。
■PDF編集ソフト
PDFの閲覧だけできれば十分という方は有料版編集ソフトの導入は不要かと思います。
一方で、ペーパーレスで仕事をするという方には必須アイテム。
よほど特定のアプリに拘りがあるという方以外、はっきり言ってどれでもいいと思います。
お金に余裕があるなら、Adobeのサブスク版(Acrobat Pro)が1,980円/月で利用できますし、機能的には必要な物がすべて揃っていると思います。
くろーずはというと…当然お金に余裕なんかないので、なんか安くて機能が充実したものないのかなと思って一生懸命調べました。
その結果、Wondershare PDFelementのダウンロード版にいきつきました。
![]() | 価格:9980円 |

クラウド版ではないので、機能的にはどんどん陳腐化していくんだと思うんですが、PDFの書き込みとか、Word等への変換とか機能は十分だし、3年間ぐらい使えたらもう十分かなという感じで購入しました。
ちなみに、ウェブ版のPDF無料編集サイトが多々ありますが、機能が限られていたり、ちょっと作業したら有料版に切り換えないとそれ以上の作業ができなくなったりと不便なので、日常的にPDFで作業する方は有料版を導入してしまいましょう。