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開業時にやるべきこと⑧(資金計画について家族に説明をする)

不動産鑑定士くろーず

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独身だとまだ大丈夫なんですが、結婚して子供がいると色々と大変ですよね。

特に奥さんに理解してもらえていないと家庭内トラブルのもとです。

とは言っても、売上が今度どうなって、費用がどうなるかなんて開業時に説明できる人なんてほとんどいません。

参考になるかわかりませんが、くろーずが考える収支見通しについて、ざっくりと開業から3年間で試算していきたいと思います。

  • 開業費
  • 日常の営業活動費
  • 売上
  • (おまけ)補助金の話
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開業費

今まで述べてきたことのまとめです。
※以下、金額はあくまで目安です。

事務所0円
小計0円
※事務所を外で借りる場合は、敷金、前家賃、引越し代、什器代、ネット開設工事代として150~250万円は見ておいてください
インフラ関連
PC100,000円
モニター45,000円
マウス、キーボード30,000円
Air Pods40,000円
Webカメラ6,000円
iPad70,000円
iPadケース4,000円
タッチペン2,000円
複合機100,000円
PDF編集ソフト10,000円
jFax1,000円
会計ソフト15,000円
小計423,000円
※既にお持ちのPC等をそのまま使う場合は費用を抑えられます。
販促関連
写真20,000円
ロゴ3,000円
名刺1,500円
パンフ1,500円
HP用テーマ20,000円
小計46,000円
※HPの作成を業者に依頼する場合は追加で20万円程度みておいてください。
登録関連
業者登録費用12,000円
国土交通省1,000円
日鑑連120,000円
都道府県協会80,000円
小計213,000円
※各都道府県によって登録費用、入会費用は異なります

合計 682,000円

上記金額はあくまで、頑張って費用を抑えた場合の目安です。外で事務所を借りる等した場合には合計で300万円~350万円程度はかかると考えておいた方が無難です。

日常の営業活動費

どういう行動を取っているかでかなり金額に差が出るかと思います。

接待交際費 80,000円/月 720,000円/年
※月8回(週2回)交流会に参加。2次回も考慮して、1回あたりの交際費を1万円で計算。交通費込み。

個人でやっている士業の場合は基本、仕入れがなく、人件費もかからないので、上記だけとします。

ということで、初年度は、開業費+営業活動費で

約140万円

ほどかかります。

3年間の費用としては、

初年度:140万円
2年目:72万円
3年目:72万円

となります。

売上

開業してすぐだと仕事がないという方がほとんどのはず。今後のことについてもいつどれだけ仕事をもらえるかわからないのですが、以下のように試算しました。
※ちなみに、東京だと公示、固評に期待が持てないので試算には入れません

初年度

半年間は売上0

その後の半年間で2件受注(20万円×2=40万円)

※特に根拠はありません。希望的観測です(;^_^A

2年目

2か月で1件受注。年間6件受注(20万円×6=120万円)

3年目

3年目から少しずつ安定し始めることを想定。

毎月1件受注。年間12件受注(20万円×12=240万円)

収支としては、

初年度:40万円-140万円=-100万円
2年目:120万円-72万円=48万円
3年目:240万円-72万円=168万円

3年間合計 116万円

営業をきちんとコツコツ頑張り続ければこの数字はクリアできるのではないかと思ってはおります。

ただ、家族を養うとなると正直相当キツイですね。

くろーずのお家の話でいうと、細かくは書きませんが、毎月30万近く出費があります。
(子育て世代なので本当にお金かかります(;^_^A)

3年間合計で約1,000万円の出費があると考えると、

3年間で現金が約900万円ほど無くなる計算になります。

ちなみに、我が家では奥さんが働いてくれているので、今はほぼすべて奥さんの収入だけでやり繰りしている状態です。
(改めて整理すると本当に悲しくなります…)

まとめると、

  • 費用を見積る
  • 収入は保守的に見積る
  • 各家庭の状況に合わせて、現金が今どのくらいあって、3年後どうなっているのかエクセルでまとめて奥さんにプレゼン

開業すると、「最初はみんなこんなもんだ」と理解してもらうしかないですね(;^_^A

(おまけ)補助金の話

現金で1,000万円ぐらい持っていないと開業できないとなると本当に夢がないですよね。

でも、大丈夫です。ちゃんと新規事業を始める方向けの補助金があります。

一言で補助金と言っても、都道府県のもの、市区町村のもの、給付タイプ、貸付タイプ等様々です。

ざっくり言うと、給付タイプは、審査が厳しいです。
事業計画書を作って、内容をきっちり審査されて、面談もあって…って、まぁ当然か。お金貰えるんだから。

一方、貸付タイプは審査が緩いです。
何でもOKってわけでは決してないですが、基本的には企業して3年以内だったら50~200万円ぐらいの融資が受けられるみたいなパターンが多いです。ただし、当然、

  • 利息が付く
  • 返済義務がある
  • 事業内容も見られる

ということなので、資金計画に不安がある方は、都道府県、市区町村、商工会議所、日本政策金融公庫等の補助金について調べてみてください。

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ABOUT ME
くろーず
くろーず
不動産鑑定士/宅地建物取引士
複数のブラック企業を渡り歩いた後に、不動産鑑定士として独立しました。
鑑定のこと、ブラック企業での体験談、子育て日記等、自由気ままに書き綴っていこうと思います。
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